さて、オーストラリアから帰って来て、今回一番驚いたこと。
それはレストランの予約システムと支払い方法。

まず、13年前にオーストラリアへ行った時の話にさかのぼりますと、どこのレストランを予約するのにも、オンライン予約でクレジットカードが必要だったんです。まだ、そのシステムはニュージーランドには入って来ておらず、「いーなー、このシステム。お客さんに、きちんと自分のした予約に対して責任を持たせることができるから、No Show が減るよね」って。「さすがオーストラリア」と感心したものです。

それが、やっとニュージーランドにも上陸してきまして、当店もそれを採用しているわけですが、お客さんにクレジットカードの番号を聞くか聞かないかはオプションで選べるんですよね。でも、ウチはクレジットカード必須にしています。別に来なかったからって本当にキャンセル料を請求するかっていったら、実際にそれをしている会社は少ないと思うんですが、でも、クレジットカード番号を聞くことによって、お客さんがきちんとキャンセルの連絡をくれるようになりました。こんな当たり前のことも、電話での予約だけだと無責任に来ない人もいるんです。

で、今回のオーストラリアの話に戻るんですが、やっとオンラインブッキングシステムが浸透してきたニュージーランドに対し、それからさらに13年たっているオーストラリアはどうなっていたかっていうと。。。

例えば、中国人のお客様とか、なんにもドリンクを注文しない人とか結構いるんですけど、それに対して、このルール。

「 We have minimum beverage spend requirement of $80per person」

すごくないですか?一人最低$80の飲み物を注文しないといけないんです。1テーブルじゃなくて、一人ですよ?こんなことが許されるんだ~。すごい!オーストラリア!

「 Should you need to cancel or reschedule or reduce guest number, we require 72 HOURS NOTICE or you will incur a cancellation fee of the full amount of the menu – $230pp 」

3日前までにキャンセルしなければ、1人$230全額支払い義務が発生するって。3日前ってすごいよなー。うちの店は4時間前まで。としています。

「 All Credit Card Payments Will Incur 2% Fee.
All Debit Cards and EFTPOS Incur A Processing Fee Of 0.95%.
10% Surcharge Applies On Sunday.
15% Surcharge Applies On All Public Holiday,
10% Discretionary Service Charge Applies To All Groups Of 6+」

すごい!こんなになんでもお客さんに追加チャージしちゃうんですね~。誰も文句言わないのかな?

とまあこんな感じで、予約の段階から、オーストラリアのレストラン業界が、お客さんに結構厳しいんだな。ってのを感じていたわけですよ。
それで、実際に行ってみたらどうかって。。。

ビックリするくらい、どこの店もお客さんにクレジットカード手数料をチャージしてたんです!

っていうか、出されるお会計が、やけに小数点2桁まであると思っていたんですけど、それはすでに、合計額にクレジットカード手数料が加算された金額が出ているんです。

それで、わたしたちが財布から現金を出すと、加算された手数料を引いて、オリジナルの請求が出てくる感じ。
つまり、そもそもの請求額に「クレジットカードで払うなら2%手数料をチャージしますよ」っていうスタンスではなくて、みんなクレジットカードで支払うことが大前提でお会計を出していて、現金なら手数料を抜いた請求書を出し直すんです。これにはほんと、驚いたな~。

ニュージーランドでも、クレジットカード手数料を取るお店ありますけど、お会計は普通に注文した通りの金額が出てくるんですよ。でも、クレジットカードをターミナルにかざすと「クレジットカードは〇%の手数料がかかりますけどいいですか?」と聞かれ「Yes」を選択すると、手数料が加算された金額が画面に表示される仕組み。なので、オーストラリアのように、最初からお会計にクレジットカード手数料が加算されているなんてことはないんです。
これって、アメリカのチップと同じように、オーストラリアでも「クレジットカードに手数料を支払うのは当たり前」という考えがすでに浸透しているので、お客さんの「クレジットカードで支払うと手数料がかかります」「Yes」という手間を省いてむしろ便利になっていると考えるべき?

すごいな、オーストラリア。あと何年後にこの「クレジットカードは手数料を取られて当たり前」がニュージーランドに浸透するのでしょうか。


現金で支払うと、割引って店もありましたよ。クレジットカードじゃなくて現金で支払えば、7%も安くなるってこと?これはすごい!

まあ、こんな感じで、わたしたちも前へ進まなくちゃな。って感じしました。
クィーンズタウンは観光地で、ほとんどのお客様がオーストラリア人とアメリカ人。そういう国から来ている人たちにとって、クレジットカード手数料も取られなくて、チップも払わなくていいニュージーランドはむしろ不思議な国なのかも。物価高に人件費高騰のさなか、今のままの値段で営業し続けるのは経営者として間違っていると感じました。

値段を上げずに量を減らして質を落とす。もしくは、今のままで値段をあげる。
さらには、値段をもっとあげて量と質も上げる。
この辺のバランスを考えながら、新しいメニュー制作に取り掛かって行こうと思います!

にほんブログ村 海外生活ブログ ニュージーランド情報へ
にほんブログ村
↑↑↑
ブログランキング参加しています!
良かったらクリックでの応援、よろしくお願いします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA