NZの高級中華料理屋


日本の中華といえば、「町の中華料理やさん」的な、ラーメンとかエビチリ定食とかを置いている店と、
いわゆるホテルにはいっているような「高級中華料理やさん」とがあると思うのですが、
ニュージーランドには、いわゆる、「中国人がやってる中国人のための中華料理屋」ばかりで、
なかなか高級中華料理にめぐり合うことはありません。

もちろん、そういう安くて美味しいお店も「本場中国」なかんじで、大好きなのですが、
店の衛生面とか、接客とかまで「本場中国」な感じが味わえてしまいます。

実は、私は何を隠そう、自分でいうのもなんですが、中華料理には結構うるさくて、
日本では、学生時代4年間、いわゆる「高級中華料理店」でアルバイトをし、
卒業後は、また別の高級中華料理店に就職し、
ニュージーランドに来てからは独学で中国語を勉強し、
2003年と2005年には、北京で6週間ホームステイをした経験もあります。
この北京での滞在は、旅行ではなかったので、私に、日本では見たことも聞いたこともなかった、
様々な「中国家庭料理」を教えてくれました。
そして、日本で食べていた中華が、いわゆる日本で言う「懐石料理」的な、ちょっと高級な料理で、
中国にいけば、いわゆる「肉じゃが」とか「ひじきの煮つけ」に匹敵するような
「中国家庭料理」がたくさんあったのです。
しかも、これらが、驚くほどに、簡単で、おいしい。
シンプルな材料、シンプルな調理、シンプルな味付けで、
こんなに美味しいだなんて、目からウロコでした。
そして、そんな経緯から、私は昔から、「自炊」といえば、ほとんど中華しか作りません。
ダンナの友人を集めてパーティを開いたときも、
15人に8品コースを、全部中華で提供したこともあるほど、私は中華が得意で、しかも中華がダイスキなのです。

さて、話がそれましたが、クライストチャーチでは遂に出会うことがなかった高級中華料理と、
つい先日、地元ニューマーケットで突然出会ってしまいました。
その名も「パールガーデン」
店が2階にあって、しかも一階にメニューもでていないので、
どんな店だかまったくわからなかったのですが、恐る恐る2階まであがってみたのです。
すると、メニューは、グランドメニューと飲茶メニューと2種類あって、どちらからでも注文できるとのこと。
飲茶メニューは、お手軽で、お安い感じのものなのですが、
グランドメニューは結構お高く、麻婆豆腐が$22
「うお。$20以上もする麻婆豆腐なんて見たことないぞ!」ってかんじでした。
でも、NZでは滅多に出会うことがない「フカフレと蟹肉のスープ」が$8だったので、
これは安いぞ。と注文してみました。
きっと、たいしてフカフレなど入っていないだろうし、蟹肉はカニカマだろうと思っていたのですが、
出てきたフカフレスープは、ふんだんにフカヒレが使われていたのです!
写真にも写るくらい。

しかも、蟹も、本物の蟹肉でした。ちょっと驚きです。
日本だと、醤油ベースが多いのですが、鶏がらベースのスープもあっさりしてて、とてもおいしい!
お椀で二人でいただくのに、ちょうどよい量でした。これはいい!
高級なものが、安くておいしいだなんて、なかなかありませんよ。

さらに、いまだかつて、NZでは出会ったことがない「蟹爪」もありました。

日本の中華料理屋だったら、たいていどこにでもあるのに、
NZに来てからは見たことがなかったので、嬉しくなって、つい注文。
ソースも甘酢で、日本と同じ。
これだけで、日本の中華料理屋にいるような気分を味わうことができました。

そして、私のダイスキな「ピータン豆腐」を注文。
通常、ピータン豆腐といえば、黒酢ベースか、ちょっと辛いソースがかかっているのですが、
なんと、ここは塩ダレ。中国では、冷奴を塩ダレで食べさせる店が多かったので、これにも感動。
おいしい!

日本人の口にも非常に良く合い、辛い料理もあまりなくて、味の濃い料理もあまりなくて、
きっと、広東か上海のシェフなんだろうな。と思い、聞いてみると、やっぱりそうでした。
更に、特に私が気に入ったのが、100%フレッシュジュースを作ってくれること。
この日は「パパイヤジュース」をいただきました。なんだかハワイを思い出しました。

そして、今日は、ニューマーケットに新しくできた別の中華料理屋に行ってみました。

入り口にこんなテーブルとかあって、ちょっと高級そう。

メニューをみたら、びっくり、本当に高級だったのですが、
なにしろそのメニューがすごいんですよ。
まるで中華料理の写真集のようになっていて、1Pに一枚の写真がバーンと載ってたり、
大きい写真やら小さい写真やらを組み合わせて、みているだけで満足してしまうようなメニュー。
でも、値段をみると、安くても$20くらい~で、普通$30前後。
$40以上の料理もたくさんありました。一皿ですよ。
中には、稀に$20以下のものもあるのですが、値段よりも、その写真集のようなメニューがあまりにも強烈で、
「すごい」のひとこと。
スープのサイズがどのくらいなのかな?と思い、見てみると、
「白菜と豆腐のスープ」は、「白菜50g、豆腐50g」と書いてありました。
こんな感じで、その料理に使われている材料と、量まで書いてあるんです。
まー、メニューは一冊持って帰りたいくらいすごかったです。

さて、今日は小手調べということで、
無難に「坦坦麺」と「北京風鍋餃子」と「北京風豚肉の細切り炒め」を注文。
他にも「北京」と名前のついた料理がいくつかあり、
さらに1P目は北京ダックだったので、ここは「北京料理」の店なのかもしれませんね。

料理はこんなかんじ。
豚肉の細切り炒めを、薄焼き卵に巻いて食べます。10枚くらいありました。手がかかってるなぁ。

餃子は全然包んでいなくて巻いて鍋に並べて焼いているだけ。
確かに、北京で食べた焼き餃子はこんなでした。

最後に坦坦麺ですが、スープがクリアでびっくり!
でも、食べたら味がなくてまたびっくり!
そして、半分くらい食べたところで、下のほうに、どろどろの胡麻ベースのたれが沈殿しているのを発見。
「そうかー。この坦坦麺は、下から混ぜて食べるのか」
タカプナの坦坦麺やさんと同じです。
本場の坦坦麺は、下にタレがはいっていて、混ぜて食べるものなのかもしれませんね。
以後気をつけます。

さて、食事も終盤のころ、突然ウェイトレスが、デザートを持ってきました。
ただのフルーツ盛り合わせですが、真ん中にはドライアイスが!
そういえば、ここのメニューは中華には珍しく、「創作」のものも多かったんです。
高級中華&創作料理です。

今回は、まずは無難に安くて一般的な料理を注文してみましたが、
次回は、ぜひ創作系の中華を注文してみようと思います。
なんせ、値段が高いので、あんまり冒険するのが怖いんですよねぇ。

そして、フルーツだけではありませんでした。
さらに出てくる「サービスデザート」
なんか、フルーツのココナツソースなんとか。といってました。

なんでこんなに出てくるんでしょうか。
ま、いいか。

というわけで、いつも「安くておいしい」中華料理屋を堪能していたわけですが、
突然ちょっと「日本みたいな」高級中華を見つけて大喜び。
まあなにしろ、私にとってのNZは、まだまだクライストチャーチですので、
オークランドには、他にもたくさん、こういうお店があるのかもしれませんね。

クライストチャーチの巽の常連さんだった商社マンの方が、
「どうしてNZには高級中華ないの?フカヒレとか食べたいんだけど。。。」とおっしゃっていました。
オークランドにはありますよ!と教えてあげたいです。

おいしい中華を食べられるとなったら、多少遠くても足を運ぶ私。
高くておいしくても、安くておいしくてもかまいませんので、
よいお店をご存知の方いらっしゃいましたら、ぜひ教えてください!

これからも、私の中華料理探訪は続く。。。

*今回の写真は、すべてiPhoneで撮影しました。

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