ユキちゃんの火葬を依頼してから2週間。やっとユキちゃんの遺灰が我が家に戻ってきました。
前回ムギちゃんが火葬された会社と、今回ユキちゃんが火葬された会社は、動物病院が違った関係で、違う会社だったんですが、送られてきた遺灰が全然違ったので驚きました。
ムギちゃんの遺灰はジャリジャリした砂のような感じだったのですが、ユキちゃんの遺灰は、まるでチョークの粉のようにサラサラだったのです。量も違っていて、同じ骨壺に入れるのに、ムギちゃんは蓋を閉めるのも大変なくらいパンパンで、ユキちゃんの方は少なくて、容器に余裕がありました。体の大きさはほぼ同じでしたから、オスとメスで骨格が違うのかもしれませんが、ユキちゃんのほうが粉のようにサラサラな分、体積が少なくなったのかもしれません。
もともとムギちゃんの遺灰をいれていた骨壺と同じものを購入しようかと思いましたが、今回、ムギちゃんのものも買い直して、ユキちゃんと色違いのお揃いのデザインにしました。
そして、前回のムギちゃんの時には、動物病院のスタッフみんなから、寄せ書きのようなカードをいただいただき、とても心温まる感じがしたのですが、今回は、驚いたことに、粘土でユキちゃんの手形をかたどったものが入っていたのです。これを手にした時、もう泣くしかありませんでした。ユキちゃんの手形を指でなぞり、「あー。ユキちゃんだ」とすぐに分かり、笑顔や鳴き声が突然わたしの中によみがえりました。
これ、なんの説明も受けていなかったのですが、とても良いサービスだと思います。これを手にしてしまうと、ムギちゃんの手形も欲しかったなぁ。って思ってしまいました。
ムギちゃんには、ムギちゃんそっくりの「エルビス猫」がいますので、それぞれをケースに収納しました。
そして、二人の遺灰ケースの前には、まるで二人を象徴するような仲良し猫ちゃんの置物を飾り、二人が最後に着けていた首輪をかけてあげました。
こうやって見ると、やっぱりユキちゃんはモコモコしていたので、首輪が一回りサイズが大きかったようですね。この首輪のおかげで、ふたりともすぐに我が家に帰ってくることができました。
そして、今回の火葬業者からは、一編の詩が印刷されたものもいただいたんです。この詩が、もちろん英語なわけですが、一行目から「これって?千の風になって?」と思われる詩だったのです。
「わたしのお墓の前で泣かないでください。そこにわたしはいません。眠ってなんかいません」
読み進めると、それは間違いなく、千の風になって。の歌詞でした。
” Dearly Loved”
Do not stand at my grave and weep, I am not there – I do not sleep.
I am the thousand winds that blow,
I am the diamond glints in snow,
I am the sunlight on ripend grain,
I am the gentle autumn rain.
As you awake with morning’s hush,
I am the swift-up-fling rush of quiet birds in circling flight.
Do not stand at my grave and cry, I am not there – I did not die.
「千の風になって」は、もともとアメリカの詩なんだそうですね。
以下は、「千の風になって」の歌詞ではなくて、原詩の訳です。
私のお墓の前で泣かないでください。私はそこにはいません。眠ってはいません
私はそよ吹く千の風
私は雪上のダイヤモンドの煌めき
私は穀物に降り注ぐ太陽
私は優しき秋の雨
朝の静寂の中 あなたが目覚める時は
私は鳥になって天高く舞い上がり、空から静かにあなたを見守る
(夜には星になってあなたを優しく照らす)←原詩にはこの行があります。
私のお墓の前で泣かないでください。私はそこにはいません
死んでなどいないのですから。
また泣きました。一行目から。
そうなんですよ。ユキは死んでなんていないんですよ。まさにわたしの気持ちを代弁してくれている詩でした。
そして、ユキちゃんの遺灰を病院に取りに行く日、ダンナがプールから帰ってくる車が家の前を通ると、それを見たユキちゃんが走って帰って来た時と同じように、庭のチャイムが「ピンポーン。ピンポーン」となったのです。
絶対にユキちゃんが帰ってきた。と思いました。間違いありません。
わたしは、「ユキちゃんおかえり」と言って、ドアを開けてあげました。
ユキちゃんおかえり。
ユキちゃんはこれからずっとムギちゃん一緒にいられて、そして、わたしたちも、ずっとユキちゃんと一緒です。
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