TATSUMIのメニューには、「杏仁豆腐」があるんですが、
というのも、甘いデザートが多いので、「何かさっぱりしたものを」ってことで、
杏仁豆腐を入れたのです。
でも、杏仁豆腐って、そもそもなにか?ってことなんですが、
「杏仁」って、みなさんなんだかご存知ですか?
これ、「杏の核(種子)」のことなんです。
正確に言うと、杏の種の殻を除いた核の部分のことです。
でも、なぜか、これを英語にすると「アーモンド」
なので、海外で杏仁豆腐は「アーモンドゼリー」といわれています。
では、「杏の核」と「アーモンド」が同じものか?って話なんですが、
それはもちろん、似て非なるもの。
いろいろ調べたんですよ。
「杏仁」と「アーモンド」の関係を。
そもそも、杏仁豆腐を作るには「杏仁霜」という、杏仁の粉を使うのですが、
それに「アーモンドパウダー」と書いてあるのです。
なぜか?
それは、さすがというべきか、なんというべきか、
本家本元の中国で、杏仁とアーモンドが区別されていないらしいのです。
ではなぜそんなことになってしまったのかというと、
杏の種の核と、アーモンドが見た目似ていることと、
臭いが似ているからなのだそうです。
杏仁をすりつぶして粉にしたものが、杏仁豆腐の原料の「杏仁霜」なのですが、
高価なため、香りが似ていて、値段も安いアーモンドエッセンスを代用することがほとんどで、
日本で売られている杏仁豆腐のほとんどは、アーモンドエッセンスで作られているそうです。
なので、もしかしたら、本家本元の中国で食べる杏仁豆腐も、
案外、本当に杏仁じゃなくて、アーモンドパウダーなのかもしれませんね。
また、杏の核は、ビターとスウィートと2種類あり、
ビターの方は、漢方薬として咳止めなどに用いられ、
スウィートの方は、杏仁豆腐などのお菓子の材料として用いられるのだそうです。
アーモンドエッセンスを使う際、気をつけなければいけないのは、
使う種類や量によって、「杏仁豆腐」ではなくて、
「アーモンド風味の牛乳寒天」となってしまいます。
あの、杏仁豆腐の独特の風味を出す為には、いろいろ工夫が必要なのです。
とりあえず、チャイマで「杏仁霜」を購入。
英語では「アーモンドパウダー」って書いてあるので、
これが、英語表記どおり「アーモンドパウダー」なのか、
それとも、正真正銘の「杏仁霜」なのか。
試作してみないと、なんともいえませんが、
これを使って、生クリームとかもいれて、ちょっともっちりした杏仁豆腐作りに挑戦。
先ほど、試食をしてみたところ、ちょっとアーモンドブランマンジェっぽい仕上がり。
これはこれでおいしいけど、やっぱり杏仁豆腐は、もちっとしてても「さっぱりした味わい」が大切だと思う。
うちのダンナは、ちょっとこってりした方が好きなんですよね。
なので、TATSUMIのデザートは、「さっぱり系」がなくって、
私が切望して入れてもらった「杏仁豆腐」
今お店で出しているのは「さっぱり系」なんですけど、
新しい「もっちり杏仁豆腐」の試作の結果次第では、
濃厚なブランマンジェ風の杏仁豆腐に変わってしまうかもしれません。
もっちりしててもいいから、さっぱりした杏仁豆腐を!
と切に願うのでした。
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