シドニー最終日。
夜の便なので、夕方に空港に行けばOKです。
というわけで、今日は、最後においしいラーメンを食べて帰ろうということになっていました。
(*ラーメンに関しては、また。)

ラーメンを食べた後、まだ空港にいくまでだいぶ時間があります。
そこで、巽にワインを納入している会社の人から勧められたSurryHillsにある「TOKO」に行くことにしました。
実は、シドニーのレストランを探している時には、この「TOKO」というレストランは、
まったくひっかからず、候補にすらあがっていませんでした。
しかも、ここは日本人のオーナーでもなければ日本人のシェフでもありません。
そういう意味では、正直あんまり興味がなかったのです。
ですので、「最終日に時間があったら行ってみようか」程度でした。
しかも、Surry Hills って、ちょっと行きにくいところにあって、素人がバスで行くのは困難だったのです。

でも、私たちは、最後の大仕事を成し遂げました。
チャイナタウンからステーションまで30分ほど歩き、
そこのバスターミナルでSurry Hills行きのバス停を探しました。
そして、バスを待つ人にSurry Hills 行きのバス停がどこにあるのか聞き、
バス停の表示を見てバスに乗り、地図をみながら、TOKOの近辺ぽいところで下車。
そこから10分程度歩いたところにTOKOを発見!
これはシドニー4日目だからこそできましたが、初日だったら無理だったろうなー。
結構難易度高かったです。

そして、やっとたどり着いたTOKO

概観は割りと地味でしたが、内装はかっこよかったなー。

実は、ウェブサイトにメニューがでていなかったので、内装やメニューだけ見て帰るか、
もしくは、バーがあるので一杯だけ飲んで帰るかにしようと思っていたのです。
というのも、今ラーメン食べたばかりでしたので。。。

ところが、内装が予想以上にかっこよかったのと、
メニューが興味深かったので、満腹にもかかわらず、入ってしまいました。

まあ、お客様は見た感じローカルしかいませんでした。
「私たち場違い?」みたいな雰囲気で、テーブル席ではなく、カウンター席にしてもらいました。
カウンター席には誰も座っていませんでしたが、
右側のカウンターは焼き鳥で、左側のカウンターは寿司/刺身になっていて、
私たちは寿司/刺身の方のカウンターに座りました。

メニューを見ると、料理名が全部「日本語ローマ字」
たとえば「TORINOKARAAGE」とか。(読みにくいっっ!)
そのあと英語で料理の説明がしてあります。
ローカルばかりのこの店で、あえて料理名を全部日本語ローマ字にするというのは
「日本語の音を楽しむ」という意味合いがあるのでしょうか。

カクテルメニューも豊富で、散々悩みましたが、
ウェイターの方が親切でフレンドリー、そしてアドバイスもプロフェッショナル。
いやー、レベル高いんじゃないですか?
和食の店にいる気がしませんでした。

旦那が頼んだのは「酒テイスティング」

枡には「TOKO」の文字が。

料理は、おいしそうなものが多くて(高いけど)悩みましたが、
まず、「マグロのタルタル」

見てくださいよ。
枡を使ったこの盛り付け。そして、右側のは、ポテチップスならぬ「さつまいもチップス」です。
これが、とってもおいしーーーーい。

料理を待っている間、目の前で作業しているシェフに注目。
寿司/刺身カウンターにいた3人のシェフは全員アジア人でしたが、日本人ではありませんでした。
一人は黙々と大根ときゅうりのかつらむきをし、
一人は刺身、一人は寿司をまいていました。
作業の流れや盛り付けなど「おーーーー!」って感じで、
カウンターに座ってよかったと思いました。

カウンターの奥はオープンキッチンになっているのですが、
中から出てくる料理たちのプレゼンテーションの良いこと。
もっともっといろんな料理を注文したかったのですが、
なんせラーメンをたらふく食べたあとだったので、とりあえず2品だけ注文。
その後、カウンターの中で巻いている寿司の美しさに、
「あれ、何?」とウェイターに聞いて、追加注文。

これ、海鮮巻きみたいなのですが、海苔のまわりが大根なんですよ。
見た目も綺麗だし、歯ごたえもいいし、味もフレッシュで、とってもおいしかったんです。
「これ、うちの店でもできないかなー。」と、今回の旅で思ったナンバーワンでした。

刺身は、大きな皿に「氷山型」の氷を載せ、それを中心にして刺身を盛り付けていきます。
こんな感じ。

写真じゃ分かりにくいけど、この氷を砕いて氷山にして、載せて、刺身盛って、仕上げる。
この作業が、非常に手早くで美しい。
「日本人のシェフの店じゃないと」というのは偏見ですね。
みな、とってもいい仕事してましたよ。

カウンター席だったので、キッチンから出てくる料理をたくさん観察しました。
もっともっと写真撮りたかったんですけど、
さすがに自分が注文してない料理は盗みみることが精一杯。
「この店、次シドニーに来たら、絶対また来ようね」と誓いました。

正直、ここのお店で見た料理は、今回新しいメニューで参考にさせてもらった盛り付けが結構あります。
いやー。ほんと、よかった。

おもしろかったのが、料理がでると、「おねがいします!」というんです。
みんな日本人じゃないのに。
見たところ、日本人のスタッフみたいな人が一人だけいたような気がしましたが、
スタッフもお客さんも日本人はいないのに、ローカルの人同士で日本語を使っているのがおもしろかったです。
でも、ランチタイムなのにシェフは軽く10人以上いて、
「いやー、すごいなー。」ってかんじでした。

シェフも、ウェイターも、みんな動きが良くて、気持ちよかったです。
そして、この「ローカルによるローカルのための店」みたいな日本食屋が初めてだったので、
とても新鮮な気分でした。
TOKOは、「モダンな店内で、純和食を酒と焼酎でいただく」というコンセプトで、
巽の目指す「和食と洋食のコンビネーション」とは目指すものは異なりますが、
それでも、「盛り付け」に関しては、「私たちが目指したい料もの」に最も近かったと思います。

最後の最後に、まったくノーチェックだったこの店に出会えたことは、
今回の旅で一番の収穫でした。

ここには、酒ソムリエもいらっしゃるということを、日本に帰ってから知りました。
次回は、是非是非ディナータイムに訪れて、
お酒と料理を楽しみたいと思います!

さてさて、今回のアフターランチ(ランチはラーメンだったので)のお値段は。。。

AU$125 (NZ$166)

ちょっとつまんだだけにしては高かったけど、満足度高かったので、文句なし。

シドニーグルメ旅行⑬ 最終日 番外編

 

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