それでも巽を待ってくれている人達


地震のすぐあとは、当然のことながら巽が開いているわけもなく、
「大丈夫ですか」メールは来たものの、「開いてますか?」メールはありませんでした。

地震のすぐあと、一番に届いたメールは、
ニュージーランドシンフォニーオーケストラの団員さんからでした。
公演でクライストチャーチに来るたびに、必ず巽で食事をする常連さんです。
ウェリントンでニュースを見て、すぐにメールをくれたのです。

クライストチャーチの常連さんは、自分たちも大変だったと思うので、
しばらくしてから、メールが届くようになりました。

そして、地震から3ヶ月もたった頃からか、
「いつあくの?」とか「どこに移転するの?」というメールが数多く届くようになってきました。
そして、クライストチャーチ在住ではない人からは、予約のメールまで来るようになったのです。
やっぱり、クライストチャーチ外の人には、3ヶ月たってもまだ立入り禁止なんて、
まさか思わないのでしょうね。

今日もまたメールがきました。
「2月22日は、同僚4人と、まさに巽にランチに行こうとオフィスを出ようとした瞬間に地震が起きたのよ。
私たちのオフィスは移転してしまって、もうランチにはいけないけど、移転先決まったら絶対に教えてね」
という内容でした。

他にも
「地震の日は、巽にランチに行くのに、ちょうど駐車場を探しているところに地震が起きたのよ」
というメールや、

「地震の前の日に、友人夫婦と4人で行くことになっていたのに、
間違えて、友人が違うレストランを予約してしまって、
仕方がないから、巽は来週にしよう。ってことになっていたの!
そのまま二度と行けなくなるなんて、悔やんでも悔やみきれないわ!」
というメールなど。

ちょうど巽で食事をしようと思っていたのに叶わなかった人たちは、
やはり心残りで、このようなメールをくださるのでしょうね。
有難い事です。

そしてまたおもしろいことに、みんな自分が食べたい料理が何かを書いてくるのです。
ちなみに、今日の人は、ソフトシェルクラブでした。

週に2,3回は巽に食事にくる常連さんからは、
信じられないくらい長いメールが届き、
巽の今後について、真剣に考えてくれている内容で、感動しました。
彼は、そのメールで、最初からオークランドへの移転を勧めていました。
彼の言葉を借りていうと、

ちなみに、上記のお客様は、全部ニュージーランド人です。
地元の人達にこんなに愛されて、心配していただいて、感無量であると共に、
オークランドでの再開が決まったら、そのことをお知らせしなければいけない後ろめたさを感じずにはいられません。
みんな待ってくれているのに、再開場所はクライストチャーチではないという事実。
でも、きっと応援してくれると信じてます。

3年かけて築き上げてきたものを、またイチから、オークランドで築き上げて行かなくてはいけません。
クライストチャーチの時のように、暖かく迎えてもらえるのかどうかも分かりません。

さあ、巽オークランド店OPENに向けて、そろそろ動き出しますか。

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