地震を思うと胸が痛みます


昨日、クライストチャーチでまた大きな地震がありましたが、
私はもうクライストチャーチを離れた身ですので、この話題には触れないでおこうと思っていました。
しかし、日本の友人から、クライストチャーチ地震についての問い合わせが何件かありましたので、
客観的に、余震のデータについてだけ、ここに紹介したいと思います。

まず、昨日12月23日13:58に、マグニチュード5.8の地震があってから、
現在NZ時間12月24日14:00までの間に、マグニチュード3.0を越える余震が60回以上ありました。
マグニチュード5.0を越える余震が4回(内1回は6.0)
マグニチュード4.0を越える余震が22回。
マグニチュード3.0を越える余震が34回。

大きなものだけをあげると、以下のようになります。

12月23日
13:50 M5.8
14:06 M5.3
14:11 M4.6
14:30 M4.8
15:18 M6.0
16:14 M4.6
16:24 M4.4
16:50 M5.1
23:32 M4.3

12月24日
1:21 M4.3
1:30 M4.6
6:37 M5.1
11:15 M4.2

ほとんどの地震の震源地は、街の中心部から20km圏内。
深さは10km前後です。

マグニチュードは震度ではないので、体感震度は分かりにくいですが、
震源地が近くて浅いので、体感震度も大きいのではないかと思います。

このクライストチャーチ地震を振り返ってみると、
そもそもは去年の9月4日の地震から始まりました。
大きな被害が出て、建物や道路も大きな影響を受けていましたが、
まだまだ楽観的な部分があったと思います。
実際私も、この地震のときに懐中電灯がなくて困ったにも関わらず、
そのままにして、次の地震に備えることはしませんでした。

そして、12月26日の余震です。
ちょうど今から一年前のことです。
9月の地震のあとも、小さい余震は続いていましたので、
いつか大きな余震が来るのではないか?と心のどこかで思っていましたが、
この12月の余震で「これでもう大丈夫」という気がしていました。

そして、あの2月22日の大地震です。
9月の地震の余震と言いながらも、9月よりもずっと揺れも被害も大きく、
そして、その時閉鎖された街の中心部は、少しずつ復興と取り壊しを進めながらも、
未だに閉鎖が続いています。

その後、6月の余震で、取り壊されるか修復されるかの瀬戸際だった建物の多くが、
取り壊し決定となり、取り壊しのスピードは上がったものの、
復興への気持ちが折れた人も多かったのではないでしょうか。

私達は、ここで、クライストチャーチを離れ、オークランドへ移動しました。

それから半年。「もう大丈夫」と、ほとんどの人が安心して落ち着いた生活を取り戻しかけていた時に起きた今回の地震。
私はもうクライストチャーチにはいませんが、
今でも、多くの友人がクライストチャーチで生活をし、
自分がそこにいないだけに、心配ばかりが募ります。

きっと、日本など、遠くはなれてクライストチャーチを思う人も、私と同じ気持ちだと思います。
被害の状況などは、現地にいない私が語るべきものではありませんので、
クライストチャーチの余震のデータだけ、「Canterbury Earthquake」のウェブサイトから一部引用いたしました。

クライストチャーチの友人に電話をすると
「揺れたねー。久しぶりだからびっくりしたよー。」と明るい声。
私もそうでしたが、地震が日常と隣り合わせにある暮らしに慣れてきてしまうのですよね。
でも、このクライストチャーチの人の明るさは、本当に救いだと、いつも思います。

私も、クライストチャーチから一緒に来たスタッフも、
地震のニュースを聞いて、2月の地震の恐怖がよみがえり、
胸がしめつけられます。
それは、日本の地震のニュースを見ても同じです。

9月の地震の時には、地震の写真集が発売されました。
この写真集を見たTATSUMI のスタッフの中には、
「え?2月の前にも9月に地震があったんですか?しかもこんなに被害があったんですか?」
と驚く人も少なくありません。
そう。2月の地震以外の地震は、意外に知られていなかったりするのです。
日本にいると、自分で情報を探せば出てきますが、
情報が多すぎて、普通に過ごしているだけでは知ることの出来ない情報もたくさんありますよね。

NZを離れてクライストチャーチを想う人に、
少しでも情報提供ができれば。と思います。

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