失望しないためには、期待しすぎてはいけない?


ちょっと、愚痴っぽくなっちゃうんですが、
最近、少しイライラが溜まっています。

(愚痴を聞くのが苦痛の方は、以下、読まないでください。)

というのも、現在、私が気持ちよくスムーズに仕事ができるように、
全力でサポートしてくれる、「腹心の部下」がいないのです。

今まではいたんですよ。ずっと。
もちろん、人は変わっていきますが、
それでも「社員」という立場で、お店のことを私と同じ目線で考えてくれるスタッフが。
この「私と同じ目線」というのが大事なのです。

決められた時間にきて、決められた時間に帰って、
目の前にある仕事と言われた仕事をするのは、もちろん最低限必要なことです。
でも、もう一歩踏み込んで、
職場を「他人の店」「ただ働いているだけ」と思わずに、
自分の店のようにいろいろ考え、自分の家のように大切にしてくれるスタッフって、
いそうでなかなかいないのです。

仕事ができるとかできないとか、
経験が長いとか長くないとか、
そんなんは関係なくて、これって「意識」の問題だと思うんですよね。

今までできていたことが、人が変わるとできなくなるってのは、
もちろん教育も重要なんですが、もっとも大事なのは「意識」なんです。

例えば、外の看板に、鳥の糞がついていたとします。
今までは、
私が気づく前に、社員がそれに気づき、スタッフに指示して綺麗にする。
というのが、できあがっていました。

ところが、今は、
私が気づく→社員に指示する→社員が自分でするかスタッフに指示する。
という流れになってしまっているのです。

別にそれでもいいんじゃない?

と、思うかもしれません。だって、結果、やってくれるんだから。
でも、そうじゃないんですよね。
「言われる前に気付く」ということが、大切なことだと私は思うのです。

ウェイトレスとしてのスタッフはきちんとこなしてくれているので、
私がイライラを募らせているのは、「それ以外」の部分で、
しかも、私が自分でやれば済むことばかりなんですが、
私に指示されなくても、私のしてほしいことを察して動いてくれるスタッフがいたら、
私がどれだけ楽になることか。
それは、肉体的なことではなく、「精神的な面で」という意味です。

以前は、スタッフに対して「ありがとう」という言葉を一日に何度も使っていました。
それは、私がしてほしいと思ったことを、スタッフがしてくれて、それに対する「ありがとう」です。
ところが、今は「こんな仕事、私が指示しなくてもやってほしいのに!」ということばかりで、
「ありがとう」どころか、「なんで気付かないかな。。。」と不満の溜息ばかりです。

みんな、一生懸命働いてくれていて、感謝しています。
お客様からも「スタッフの教育がとても行き届いていますね」
というお褒めの言葉をよく頂きます。
でも、たとえば、鳥の糞が看板についているとか、電球が切れているとか、
椅子の脚がガタガタするとか、ティーカップに茶渋がついているとか、
そういうことは、言われるまでなかなか気づかないのですよね。
言ったらやってくれるんですが、
仕事って、自分で気づいて自分で動くことだと思うのです。
じゃなかったら、それは「仕事」ではなく「作業」です。

そんなストレスを感じてる時に、ふと目にした言葉で、
「失望しないためには、期待しすぎてはいけない」
というのを見つけました。

その文章を一部抜粋しますと、

「私はあまり心が広い人間ではないようで

期待の気持ちが大きいと、

思った通りの反応や結果が返ってこないときに

落胆が大きく、強いストレスを感じます。

あくまで私自身の経験からの私見ですが

自分の期待通り、期待以上のものが返ってくることは

多くありません。

それならば、いっそのこと

「人にはあまり期待しない」

そういう気持ちでいる方がベター。だと思うのです。

こういう書き方をすると

人を信じない、孤独な人間みたいに思われそうですが

そういう意味じゃありませんよ。

期待しないと言っても、

私は聖人君子でもなく、小市民ですから

少しは期待をしてしまいます・・・

ですが、過度な期待をするんじゃなく

「ダメでもともと。自分が期待する5割程度が返ってくればラッキー!」

それぐらいの心持ちが良いのだと思うのです。

そういう心持ちでいれると

期待するような反応や結果が返ってこなくとも

落胆やストレスも少なくて済みますよね。

「平常心を保つために、人に期待し過ぎない」

これって、生きて行く上で、

とても大切なことだと私は思いますが

あなたは、どう思われますか?

(以上、引用しました)

とっても素晴らしい考え方だと思うけど、
私は菩薩じゃないので、やっぱり無理だなぁ。

人って、誰かに期待されることで伸びると思うし、
その期待に応えることで、信頼関係が生まれるのだと思うのですが、
そういう考えって、もう古いのかなぁ。

教育をあきらめてはいけないとは思うけど、
意識改革って、本当に難しい。
気付けない人って、「気付く力」を持ってない人だから、
それって、泳げない人とか、足が遅い人がいるのと同じで、
まわりの力や本人の努力だけではどうにもならないのかもしれない。

会社って、仲良しグループなだけじゃダメなときもある。
「いい人」と「できる人」は違うし、
スタッフとして最高の仕事をこなせても、
誰かを指導する立場には向いてない人もいる。(まさに私)

だれしも万能じゃなく、いいところも悪いところもあるんだけど、
お互いそれを認め合って、補い合っていけたら素敵だなと思っています。

先日、求人募集を出す際、他店の募集を見たのですが、
「きちんと挨拶ができる人」と書いてあるのがありました。

そんなの当たり前じゃん?と思うけど、
きっと挨拶もできないようなスタッフがいて、
その人に辞めてもらって次の人を募集するのに、
つい「挨拶ができる人」と書いてしまったんだろうな。

分かる。

優秀なスタッフを揃えるのも大事ですが、
みんなが気持ちよく働ける職場環境を作っていくことが、
結果、店全体を良くすることができるのだと思います。

昔、ある人に言われました。
「スタッフは、採用されたときのモチベーションが最高潮。
よし!がんばるぞ!って。
そのモチベーションがいかに下げないかというのが、
経営者と指導者の役割ですよ。
一度下がったモチベーションはあげるのは難しいですから、
下がったモチベーションを上げる努力をするのなら、
高いモチベーションを下げないように努力したほうがずっと良いのですよ」

目から鱗でした。

そんな経営者になりたいものです。

 

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