”いぶりがっこ”って、日本でもそうそう日常的に食べるものではないと思うんだけど、最近オークランドでは、誰もが知ってるような有名店が”いぶりがっこ”を料理に使っていて、「すごいもん使ってるな」なんて思ってました。
”たくあん”ではなくて、敢えての”いぶりがっこ”っていうところが、とってもマニアックではありませんか?

そしたら、その”いぶりがっこ”。わざわざお店が日本から仕入れているんじゃなくて、秋田出身のNZ在住日本人の方が、輸入販売されていたのです!

そして、その”いぶりがっこ”が、とうとうクィーンズタウン上陸!

というよりも、この”いぶりがっこ”を輸入販売されている方が、「クィーンズタウンへ遊びに行く」というご友人の方に「クィーンズタウンへ行くなら、ぜひ”いぶりがっこ”をTATSUMI さんに届けてほしい!」と託し、わざわざご指名いただいて、”いぶりがっこ”を届けていただいたのです!
しかも、正確に言うと、当店の定休日だったため、我が家(自宅)までお届けいただいてしまいました。
申し訳なくも、本当にありがたいことでした。

というわけで、早速、お店の料理に使ってみました。

コース料理の前菜の盛り合わせの中の一品です。

拡大するとこんな感じ。

クリームチーズを”いぶりがっこ”でサンド

そもそも”いぶりがっこ”って何?って話なんですが、簡単に言うと、秋田の名産で、たくあんを燻製にしたもの。
もう少し言うと、秋田県は冬の日照時間が短く、大根を外に干しても十分な乾燥を得る事が出来なかったため、囲炉裏のある室内に干したところ、燻製の味がだいこんに染み着いて、偶然”いぶりがっこ”が生まれたのだそうです。
秋田という、豪雪で、日照時間が短い冬が作り上げた、”奇跡の食材”とのことでした。

↓こんな感じで作っているらしい。

なるほど。

さて、その”いぶりがっこ”ですが、秋田の郷土食品ながら、ワインやクリームチーズによく合う。とのことでしたで、早速試したのが、”いぶりがっこのクリームチーズサンド”でした。
皆さんもご存知のように、たくあん自体が味や香りの強いものですが、”いぶりがっこ”は、それを燻製させたものですので、そのスモーキーな香りが素晴らしく、本当にワインやチーズにもよく合うのです。
ただし、今回のような、「前菜盛り合わせ」みたいなのの一品として使うときは、いぶりがっこを食べた後、口が”いぶりがっこ”になってしまい。他の前菜を食ってしまうのです。
というわけで、今回は、”いぶりがっこ”のお口直しとして、自家製の”梅酒で作ったトマトのコンポート”を添えました。
実際に召し上がっていただいたお客様曰く、このトマトコンポートが良い仕事をして、”いぶりがっこ”を存分に味わった後、その余韻を口に残さずに、全体をお楽しみいただけた、とのことでした。

とりあえず、お客様の評判は上々です。

そして、普通に、いぶりがっこの細巻。
細巻ってめちゃくちゃスタンダードですが、タクアンの細巻と比べて、大分グレードアップする感じ。
そして、クリームチーズといぶりがっこの細巻。

いぶりがっこだけだと、ものすごい主張。
特に、ボリボリする感じが、相当な余韻を口の中に残します。
そして、クリームチーズと一緒に巻いた方ですが、こちらの方が、味はずっとまろやかになりますよね。でも、ボリボリ感はそのまま。
いぶりがっこの良さは、この「ボリボリ感」かもしれませんが、これがメインではなく、数ある料理の中の一部と考えた場合、主張しすぎないようにしたいと思い、細切りにしてみました。

すると、どうでしょう。ボリボリさせないように細切りにしただけなのに、いぶりがっこの風味が大分落ちてしまいました。
どうも、クリームチーズに巻き込まれて、それほど噛まずに飲み込めてしまうことが原因のように感じました。
そして、いぶりがっこだけ→いぶりがっこ&クリームチーズ→いぶりがっこ細切り&クリームチーズ、と、3本の試作の末、4度目の正直、細切りまではいかないけれど、ある程度太さを残しつつも、ボリボリしすぎない太さにカットしたいぶりがっこ&クリームチーズで、「ちょうどいい」感じの感触を得ることができました。

これを、昨日このブログでも紹介させていただいた、1月25日にお店で行われるイベント「Central Otago Pinot Noir Celebration」の中で、お客様に提供させて頂こうと思っております!
赤ワインに合わせて召し上がっていたくことになりますが、今からお客様の反応が楽しみです!

 

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