クリスマス休み明けの12月27日。
この日は、予約が大量に入ってて、最初から忙しくなることは分かっていました。でも、客層が、それこそ8割くらいがオークランドからの中国人家族なので、人数は多いけど、子供連れなので注文は少なくて、お酒も飲まないんです。というわけで、忙しいだけで、売り上げはあまり伸びず。
それでも、こんなご時世、「忙しい」というだけで感謝しなくてはいけませんよね。
そして翌日の12月28日。この日は月曜日で、普段は月曜日定休なのですが、25,26日に祝日でお休みだったので、代わりに28日は営業したんです。
ところが。。。信じられないことに、前日の夜まで、予約はたったの一件。オンラインブッキングが不具合で止まっているんではないかとチェックしてしまったくらい。
そして当日28日になっても、予約は3件増えただけ。普段定休日なのに、開けるもんじゃないなぁ。って思いました。
出だしはどうなることかと思っていたのですが、それでも、電話がかかってきて、出てみると「え?今日開いてるの?じゃあ、席ある?」みたいな感じで、開いていないと思っててダメ元で電話してきて驚くお客様からの当日予約が増え始め、19時を過ぎたあたりから、ウォークインのお客様がじゃんじゃん来始めて、さすが中国人というべきか、10人と6人のウォークインと、8人の当日予約が入って、個室まで全部埋まるという予想外の大盛況。
さすがに、予約が一件しかない状態で、スタッフを少なめに配置していたので、結局てんやわんやの一日となりました。
「予約が一件」からの快進撃。さすがにこれには驚きましたが、ほんと、現在、オークランドからの大量の旅行者がクィーンズタウンに来ています。

12月23日にご予約で来店いただいていたお客様が、27日にもご予約で来店されて、調べてみると、なんと、年内だけで4日間もご予約いただいていたんです!23、27、29、31日の4日間で、夫婦で来たり、家族で来たり。昨日来店された時に聞いてみると、オークランドから2週間のホリデーで滞在されているんだとか。年明けもまだいるから、それはまた予約する。とおっしゃってました。ほんと、ありがたいことですよね。
今の時期、オークランド時代の常連さんがたくさん来店してくださっていて、懐かしい顔ぶれにたくさんお会いできるのですが、この4回予約をしてくださっているお客様は、オークランド時代は巽をご存知なかったんだとか。ロックダウン開けにクィーンズタウンに旅行に来て、その時に偶然見つけたんだそうです。その時は、ロックダウン開けでまだ静かな時期だったので、スタッフも、私ともう一人しかいなくって、すべてのお客様の接客は私がしていたんです。そう言われてみたら、「とっても美味しかったよ。また明日も来るね!」と、とても喜ばれて、二日連続で来てくださったお客様だったことを思い出しました。

今は、とっても優秀なスタッフがいるので、彼女のおかげで、私が忙しくてまったく客席に顔を出せなくても、こうやってお客様の情報をきちんとサーチして、お帰りになるまでにお話させていただける時間を少しでも持つことができます。ただ料理を出して食べて帰るだけ、という店になってしまうのは、私がもっとも避けたいと考えていることなので、今は、忙しい日でも、彼女のおかげで、私がいなくても、きちんとお客様を把握して、「サービスするだけ」ではなくて「ホスピタリティ」を提供できるようになってきていると思います。みなさん帰る時には「彼女はとってもいいね」と褒めてくださる方がとっても多くて、私も誇らしく思います。彼女に就労ビザを出してくれたニュージーランドに感謝です。

そんなわけで、山あり谷ありだった2020年も明日で終わり!営業は、今日を含めてあと二日です。なんか、あっという間だったなぁ。なんせ2ヶ月はロックダウンで働いてませんでしたからね。
それでも、クライストチャーチ地震のあと、まったく働けない日々が続いた時は「今日が何月何日何曜日か」というのも分からなくなって「このままでは空っぽになってしまう」と焦り、日本に一時帰国して東日本大震災に遭い2度被災。あの時は精神的にしんどかったなぁ。トラックが来て建物がちょっと揺れるだけで恐怖が蘇る日々が続きました。
そして、オークランドを引き払ってクィーンズタウンに来た年は、クィーンズタウンに移動する直前に交通事故にあって、そのあと父が亡くなって、そのあと母が振り込め詐欺にあって、そのあとダンナが足を骨折して働けなくなって、信じられないくらいに散々なことしかなかった年だったんですよ。あれが2018年のことですが、とにかく、クライストチャーチ地震のあった2011年、災難しかなかった2018年に比べたら、2020年の今回のコロナ禍による苦難は、過去2回の苦難に比べたら、全然へっちゃらでした。人って、どんどん強くなるんですよ。どんなに悩んでも、自分の力ではどうにもならないことってあって、そんな時は前向きに、今目の前にある、今できることをするしかないと学んだのです。なんか、様々なことに対して、落ち込まなくなった気がするなぁ。

ということで、私にとって、2020年は、散々な年ではなかったと思います。そりゃ、コロナがなければビジネスももっと順調に行っただろうし、家のローンももっと返済できただろうし、私もホリデーで日本に帰国できていたし、母を連れてクィーンズタウンに帰ってくることができていましたから、全然よ程度おいには行かなかった。というのが本当のところです。でも、こうやって仕事して、仲間と頑張れていることだけで幸せじゃないですか?そして、それを応援してくれ、支えてくれるお客様がいるなんて、こんな幸せなことはありませんよね。

コロナの変種が発生して世界はまた大変な騒ぎになっていますが、一日でも早くおさまって、「前のように」とはいかないでしょうが、心穏やかに過ごせる日が来ますように!

猫ちゃんたちが、来年も幸せに過ごせますように。
茶々も天国から見守ってくれます。

にほんブログ村 海外生活ブログ ニュージーランド情報へ
にほんブログ村
↑↑↑
ブログランキング参加しています!
良かったらクリックでの応援、よろしくお願いします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA