泥棒後日談


7月の終わりころ、泥棒に入られた話はここでも書きましたが、
それからどうなったかという話です。

まず、泥棒に入られた日に、警察へ連絡して、
その日のうちに警察の方が指紋を取りにきました。
また侵入経路を確認して、写真など撮って行きました。

まあ、これが何の役に立つかっていったら、正直なんの役にも立たないことは分かってます。
でも、警察にちゃんと連絡しないと、保険屋さんに請求できないのです。

それから2週間ほどして、警察から手紙が来て、
「犯人は見つかりませんでした。新たなる証拠などありましたらご連絡ください。以上」

まあ、こんなものでしょう。見つかったら反対に驚きですよ。

さて、ここからは保険屋さんとの攻防戦です。

まず、今回の被害は現金のみ。
現金が盗まれたというのを証明するのは、本当に至難の業です。
ものが盗まれたら、それを購入したレシートとか、
ものが壊されたら、その壊された現物とか、目に見えるけど、
「現金がそこにあった」という証明は、正直不可能に近いと思っていました。
そして、最初から、相当諦めていました。

が、保険項目を見ると、現金も保障に含まれているようなので、
だったら、ダメでもともとで、申請してみよう。ということになったのです。

ここで提出したものは、
・今年の1月から泥棒に入られた日までの売上日報
・今年の1月から泥棒に入られた日までの、銀行現金入金記録

つまり、売上日報の「現金売上」から「銀行現金入金記録」を引いた金額が、
「未入金」として、金庫にあったというのが、私の言い分です。

ここから、保険屋さんの照合作業が始まりました。
1週間ほどして、
「この書類だけでは、保険は下りません。追加書類があれば再考します」
との連絡がありました。
この時点で、もうだめだと思いましたが、出せるものはすべて出そうと思い、
役に立つかどうかは分かりませんが、
・今年の1月から泥棒に入られた日までのPOS売上データ
・今年の1月から泥棒に入られた日までの、すべての銀行出入金データ
を提出しました。

そもそも、最初に提出している売上日報は、
私が毎日コツコツつけているもので、わたし作のファイルです。
なので、正直、いくらでも操作ができてしまう。
だけど、これは正真正銘、嘘偽りのない会計ファイルです。
このファイルでは、ランチとディナーのそれぞれの売上、
それぞれの入客数、それぞれの客単価をはじめ、
現金会計とカード会計のそれぞれの内訳などが一目で分かるようになっています。
そもそもが、前年比や、前月比を見たい時用に、作っているファイルなのです。
なので、この「わたし作」のファイルが正しいという証明をするために、
POSに入力してある全データから現金売上を抽出したデータを提出しました。

そして、銀行出入金も、本来であれば、現金の入金だけ見られれば問題ないのですが、
操作していないという証拠のために、全出入金のデータを全部提出しました。

「現金売上の合計」-「銀行現金入金の合計」=「保険請求金額」
となっています。
私はしっかり会計ファイルをつけているので、
ここに狂いはありません。

そして、ここで保険屋さんから来た回答が、
「あなたの提出した現金売上と、銀行入金がマッチしないので、現金の証明ができません」

まあ、保険屋さんがそんな簡単に現金の補償をしてくれるなんて思っていませんでしたが、
やはり手ごわい。
そして、もう、「現金があったこと」を証明できるこれ以上の資料もありません。
そこで、思い切って、ダメでもともと、
「どこの何が合わないのか、教えてください」
と聞いてみたのです。

そして、保険屋さんが今まで提出した資料すべてを持って、
お店にやってきて、お話をすることになりました。
正直、「こうこうこういうわけなので、保険はおりません」という
最後通告される覚悟をして臨んだ話し合いでした。

「まず、君のデータだと、1月15日に$2000を銀行に入金したとなっているけど、
銀行のデータを見ると、そんな入金はないよね?」

と言われました。

ところが、私がみたところ、ちゃんとあるんですよ。

「ここにありますけど」

「あれ、ほんとだ」

「次に、この1月28日に$2000を銀行に入金したとなっているけど、
このデータも見つからないよ」

ところが、私が見たら、ちゃんとあるんですよ。

「ここの1月28日のところ見てくださいよ。銀行に$2000入金あるじゃないですか」

「ほんとだ。おかしいな。」

それは、私のセリフですよ。
だって、日付も金額も分かっているものを、
銀行の出入金データから探し出すって、そんな難しいことじゃないですよね?
むしろ、簡単?っていってもいいくらい。
しかも、プロだし。

というわけで、私が提出したデータが「マッチしない」という
先方の「保険を支払いできない理由」が、
店に来て5分で解決してしまったのです。

今までの度重なるやりとりは、一体なんだったんだ。。。

そして、提出した書類を見ながら、私が説明をして、
保険屋さんは、来てから15分で帰って行きました。
「却下」を言い渡されると覚悟で臨んだ話し合いは、
なんとも拍子抜けな感じで終わってしまったのです。

その翌日。
保険屋さんからメールが来ましたよ。

「今回、あなたから提出してもらった資料をもとにして、
昨日の話し合いを吟味した結果、
2014年の現金売上合計から、2014年の現金銀行入金合計を差し引いた金額を
お支払することになりました。
その金額から、免責金額を差し引いた金額を、銀行口座に入金いたします」

やったーーーーー!!!!

絶対に無理だと思っていた(まわりからも言われていた)、
盗まれた現金の保険請求が、おりることになったのです!
本当に、信じられません。

今回相談に乗ってもらった友人が、
KIWIのご主人に今回の話をしたところ、
「現金がそこに本当にあったかどうかなんて、
その人そのものが正直者だと認めてもらえるかどうかという問題だから、
もちろんデータも大事だけど、”正直者”であることをアピールしたほうが良い」
というアドバイスをいただいたのです。
そんな精神論的な問題なの?
大事なのはデータじゃないの?

ところが、それが、功を奏したのかどうかは分かりませんが、
今回、きちんとごまかすことなくつけていた私の帳簿が、
私が「正直にすべてを計上している」という
”正直者”の証となったのかもしれません。

現金商売だと、売上から現金を抜いているのではないかと疑われるのですが、
正直、私たちの経営状態では、苦しくて現金を抜くなんて余裕はまったくありませんでした。
それが幸いして、POSに入力されている実際の現金売上のデータと、
私が日々つけている会計帳簿の現金売上がマッチしていたのです。
それで、私が正直に、売上すべてを、きちんと計上していることが証明されました。
なので、このPOSデータと帳簿に残されていた「現金売上記録」を元に、
銀行に入金されていた現金の合計を差し引いて、
私が金庫に入れていた現金を算出してくれたというわけです。

私たちがしていた「タンス貯金」は、売上からこっそり抜いたお金ではなく、
きちんと売上を計上し、銀行ではなく手元で貯金していただけだったので、
認められたのです。

これは、本当に奇跡です!
正直に生きてきて良かった!

もし、売上に計上できないお金を抜いていて、
それを盗まれたとしたら、保険屋さんには請求すらできないところでした。

というわけで、
もちろん全額ではないですが(免責が大きいので)
盗まれた金額の、約半分が返ってくることになりました!
完全に失ったと思っていたお金ですから、
半分でも戻ってきたら嬉しいよ。うん。

最後に余談ですが、
保険会社の最終計算書が、引き算を間違えていて、$1000少なかったんです。
保険がきくことになっただけでもありがたいので、ここは言うか言うまいか悩んだのですが、
言うのはタダなので、「計算間違えてませんか?」と言ってみたところ、
正しく計算された最終計算書が送られてきました。
やったーーー!!!

最近、嫌なことや面倒臭いことが、続けざまに発生していたのですが、
このことも含め、ここのところ1つずつ解決してきています。
まさに、春になって、雪が解けるように。。。

まあ、人生なんて、そんなもんなのかもしれませんね。
「明けない夜はない」
ということです。

励ましてくれた方、応援してくれた方、助言をくれた方々に、本当に感謝です。
人生嫌なことばかりじゃないなぁ。

それにしても、私たちは、クライストチャーチの地震でも保険に助けられ、
今年の初めの急な手術でも保険に助けられ、
今回の泥棒にも保険に助けられ、
「保険なんて、高い保険金を支払っているだけで使ったことない!」
という人が多い中、本当に保険に助けられまくってます。
できれば使わないのが一番なのですが、
使わなければいけない事態が起こった時には、やっぱり保険だと実感します。

この調子で、春に向かって人生明るく開けていったらいいなぁ!
と、思ってます。

 

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