さて、部屋でうとうと昼寝をしていたら、
遠くの方で、「今子供がいた!右側!かわいいねー」とか、
「今お母さんが海に飛び込みましたねー」とか、
なんだかマイクから聞こえてくる。。。

そうか!アザラシコロニーに到着したに違いない!

慌てて甲板へ向かうと、ラウンジには誰もいなくて、
みんな甲板でアザラシを観察したり写真を撮ったりしていました。

実は、私はアザラシにはそれほど興味がなかったんですが、
みんなが写真撮ってるので、私も撮っておこうかなー。って感じ。
というのも、今までNZ各地でアザラシ何度も見たことあるし、
しかも、アザラシってあんまり動かないから、「かわいい!」って感情があまり湧かないのです。
ペンギンだったら、そりゃもうかわいいと思うんですけどね。

 

ところが、ここで事件発生。

岩の上のアザラシの写真を撮ろうと、カメラをズームにしたとたん、
なんと、カメラの充電切れて、電源が落ちてしまったのです!
たったの2泊3日だし、充電器持ってきてない!
しかも、「もうすぐ電池なくなります」の警告もなく、突然のできごとですよ。

参った!これから先の写真は、全部iPhone 頼り?
この大自然をiPhoneで?

諦めきれない。。。。

そんな時、私、ちょっと思い出しちゃったんですよ。
カヤックとボートの説明を聞いていたとき、
私の隣に座っていた男の人が、私と同じNikonのカメラだった。
バージョンは違うけど、同じシリーズ。
あの人に充電器借りるしかない!

でも、90人もいるのに、あの人、一体誰?
カメラは見てたけど、顔見てないし。
だけど、多分、おひとり様だったと思うのよね。
これはディナータイムの時に、おひとり様らしき男性乗客を探すっきゃない。

なんて思いをめぐらしている間に、
来ましたよ来ましたよ。
とまっている船って揺れるんです。ものすごく。そりゃもうびっくりするくらい。

ほら!すぐそこは外海!

あっという間に船酔いモードになった私たちは、
さっさと部屋へ戻ったのでした。

なぜあんな長時間アザラシコロニーに停泊するのか?
今回の旅で、一番しんどかったところでした。
船酔いしそうになったら寝るのが一番。
横になれば、船の揺れも、まるでゆりかごです。

そうして、気持ちよーく眠りについていたところに、
今度は、なんだか食べ物の名前がいっぱい放送から流れてくるのが聞こえてきました。
どうも、夕飯の時間らしい。
気分はすぐれないものの、夕飯の時間を逃してはいけないので、
ラウンジへ移動。

ところが、時すでに遅し。
この船は満室、つまりラウンジは満席。
食事をしようにも、席がないのです。
ブース席は4~6人が座れますが、
ほとんどが家族で埋まっているし、
普通のテーブルにはもう椅子が余ってない。
はてさてどうしたもんかと思っていたら、スタッフの人が近づいてきて、
「席ないの?どこに座る?」と聞くので、
「席ないみたいだから、あとでまた来るよ」と言うと、
「だめだめ。食事は今の時間だけだから、どこかに入れてもらって」とのこと。

だけど、すでに満席のこの状態で、詰めてもらって座るなんて、全然できない。
結局スタッフの人が、無理矢理場所を作ってくれて、そこに座りました。
でも、右のグループも左のグループもすでに友達になって盛り上がっていて、
私たちは、完全に孤立して「ポツン」状態。
まさか、夕飯前の昼寝でこんなことになろうとは。
あまりの居心地の悪さに、もう夕飯食べるのやめて部屋に戻ろうかと思ったほど。
私、本当に、意外に、人見知りで、自分から話しかけるってできないんです。
でも、右の人も、左の人も、私たちには話しかけてくれない。
なんか、悲しいよねー。
アジア人なんて、英語ができるかも分からないし、話しかけたくないのかな。
(完全被害妄想)
じゃあ、自分から話しかけろよ!って感じですが、
どうにも人見知りなんですよ、私。(ほんとに)

そんなとき、私、見つけましたよ!
ひとりでポツンと座ってる男性。
カメラは見えないけど、お一人様の男性はあの人しかいないっぽい。
こりゃ、話かけるっきゃない!
「夕飯一緒にどうですか?」とかいって。

なんて思ってた矢先、
向こうのほうに座ってた家族連れの人が、
「一人?よかったら僕たちのテーブルにおいでよ」と、彼に声を掛け、
連れて行ってしまいました。。。
話しかけるチャンス、完全に失った。
カメラの充電器と話し相手を同時にGETできるチャンスだったのに!

私たちは、黙々とディナーを食べ、
さっさと部屋にひきあげたかったのですが、
私はどうにも、充電器があきらめきれない。
そこで、例のお一人様の男性が席を立った瞬間に、近寄っていって話しかけました。

「あの、すみません。カメラNikonですか?」

なんちゅう突拍子もない質問ですが、Nikonでした。
充電池がなくなってしまったので、充電器を貸して欲しい旨を伝えると、
部屋から充電器を持ってきてくれました。
その時ちょうど21時だったので、22時にまたラウンジで待ち合わせして、
充電器を返却することになりました。

このあとデザートが出ることになっていたんだけど、
私たちはそそくさと部屋に戻り、カメラを充電しました。
別に充電だけしてまたラウンジに戻ってデザート食べても良かったんだけど、
なんだかもう部屋のほうが居心地良くて、22時まで部屋で本を読んで過ごしました。

それにしても、この充電器についているコンセントがすごい。
世界対応?きっと世界一周旅行中なのね。

そして、22時になってラウンジに上がると、
向こうの部屋で、Nature教室の最中で、ラウンジには誰もいない。
デザートはもうなかったけど、チーズがまだ置いてあったので、
バーでお酒を買って、チーズを食べながら待つことにしました。

実は、船酔いと隣り合わせの1日を送っている私たちは、
怖くてお酒には手が出せずにいたのです。
でも、もう船は停泊していたので、ここで初めてのお酒です。
ダンナは、タバコも一本も吸ってないんですよ。快挙です。

バーにいるこの男性。
昼間はボートの船長でした。
そして、みんながくつろいでいる時間には、船の中でせっせと働いているわけですが、
私が驚いたのは、歩いていてゴミが落ちていると拾ったり、
ドアを開けるときに汚れが気になると窓を拭いたり、
なんとまあ、とても細かいことに気がつくお方なのです。
仕事柄、そういうのが、とっても目に付いて、「こういうKIWIもいるんだなぁ」と感心していました。

すると、みんなNature教室に行ってしまっていてラウンジに人がいなくて暇だったのか、
こちらのLさんが、私たちに話しかけてきたのです。

Lさんの奥さんは日本人で北海道に住んでいるらしく、
Lさんも、北海道で外国人向けのガイドの仕事をしていたんですって。
でも、東日本大震災の影響で、外国人観光客が激減して、
家族でNZに移住(というか戻る?)ことを決意したそうです。

やっぱり、あの細かいところに気がつく仕事ぶりは、日本仕込だったのね。
と、思わず深く納得。

日本の居酒屋は素晴らしいとか、ラーメン美味しいよね、とか、
昨日の船には、大阪からきた人が乗っていたとか、
この船に、沖縄の米軍基地で働いている家族が乗っていることとか、
いろんな話をしましたよ。

そう。私も、こうやって話しかけてもらえば、ちゃんと話せるんですよ。英語で。
英語ができないわけじゃないんだけど、ネイティブ同士が話してる会話には、
なんだか入れないんですよねぇ。

この船に乗って、ダンナ以外の人と初めてちゃんと話した。
なんか、とっても嬉しかったです。
こうやって知らない人と出会って、お話しするのって、旅の醍醐味でもあると思うんです。
なのに、今日一日、そういう機会を持つことができず、
最後の最後で、こうやって、誰かと話をすることができて、本当に良かったです。

さらに、このお酒を買っている人が、どこでタバコが吸えるか聞いていて、
まだタバコを一本も吸っていなかったダンナは、あとをついていって、
一緒にタバコを吸ってました。
ダンナも、この船に乗って初めて、きちんと誰かと話をしたようです。
彼女がどこの国から誰と来ていて、この正月はクィーンズタウンで過ごして、
これからどこに行く予定なのかとか、そんな話をしたようです。

真っ暗闇の海に、充電を終えたカメラを向けて写真を撮ってみたら、
意外にも景色が写りました。
目には見えないのに、カメラには見えているらしい。

停泊しているので、朝、同じ場所で写真を撮ることができました。
本当は日の出の写真が撮りたかったんだけど、撮れませんでした

朝は天気よかったんだけど、このあと、みるみるうちに雲が出てきて、
曇天の二日目を迎えるのでした。

つづく

曇天のダウトフルサウンド ⑧

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