昨日はなんだか1日体調が悪く、どこへも出かけず、家でゆっくりと過ごしました。こんな時に、1日3食ごはんを作ってくれて、掃除や洗濯もしてくれるダンナさんがいると、本当に助かります。私は、ダンナの家事の邪魔をしないように、猫ちゃんの遊び相手をしているだけでOKです。(ちなみに、我が家では、猫ちゃんたちの遊び相手は「家事」に匹敵する大事な仕事の一つなので、「猫と遊んでばっかりいないで手伝ってよ!」的な非難は決して起こりません)

さて、茶々がいなくなってしまって、思い出せば悲しくなるので、「今、散歩にでかけているところ」「あの部屋のベッドの下で昼寝をしているに違いない」などと、「いるけれど今はいない」という状況を自分で作り上げて、いない悲しみに直面しないように心がけています。

でも、そんな私たちの横で、いつもと様子が違うジジが気になるのです。
ジジは、もともと、とってもおとなしい子なので、まるで置物のようにジッとしている事が多く、自己主張もしないし、茶々を温かく見守るお姉さん的な存在でした。

それが、置物のようにジッと座っているジジが、なんだか寂しげに見えるのです。それは、そういうフィルターを通して見てしまっているからかもしれませんが、なんだか、寂しそうな表情のような気がして、とっても気になるのです。

ジジは、茶々がいなくなってしまった事をどう感じているんだろうか?

もともと、いっつもベタベタと仲が良かった訳ではないんです。もちろん仲が悪いってことでもないですが、ある一定の距離を保ち、お互い自由に暮らしている感じ。たまにお互い毛繕いをしているうちに喧嘩になるというのがいつものパターン。それでも、お互いのテリトリーを守りながら、お互いを認め合って暮らしていたと思います。

二人は一緒に産まれた姉妹で、我が家に二人一緒にもらわれてきたのです。
引き取り手を探していた人が「とても仲が良いので、2匹一緒に貰ってくれる人を探しています」と広告を出していました。
茶々は、ジジよりも一回り小さくて、ジジが茶々の面倒を見ているような関係性だったと思います。だんだん育ってきても、それでも茶々は、常にジジより一回り小さかったんです。そんな茶々がジジに喧嘩を売っても、ジジは大人な対応をしていました。
ジジにとって茶々は、可愛くて生意気な妹だったに違いありません。

子猫の時からジジより一回り小さい茶々

そんな、産まれてからずっと一緒だった茶々が突然いなくなってしまって、ジジが悲しくない訳がありませんよね。

そして、私たちは、衝撃的なジジの行動を目撃してしまいました。
夜になると、ジジが、閉まっている部屋のドアの前で「開けて開けて」をするのです。そして、開けてあげると、中を一周して出てきます。
そう。茶々を探しているのです。
なんという悲しい光景でしょうか。。。

私たちの部屋に来ても、いつもならすぐにベッドに上がるのに、部屋の中をウロウロして、いつも茶々が隠れていそうなカゴの中やカーテン裏など、どう見ても茶々を探しているのです。
極め付けは、ベッドの下にある、茶々専用のキャットハウスの中を覗き込み、いないことを確認してから、中に入って出てこないのです。
いまだかつて、ジジが茶々のキャットハウスに入るなんてことは一度もありませんでした。それが、中に入って出てこないなんて、その姿を見たダンナは「かわいそうで見ていられない」と、部屋を出て行ってしまいました。

茶々が子猫の時から使っていたキャットハウス

ジジは、茶々の匂いが残ったキャットハウスで、茶々を感じていたのかもしれません。茶々はいなくなっても、ジジには茶々の匂いがわかるんだと思います。

そのあと、ベッドの上に上がってきて、いつもは足元で眠るのに、枕の上に上がってきて、多分、枕の上が好きだった茶々の匂いが残っているんだと思います。そして、枕の上で丸くなって、私の頭に寄り添って寝るのです。私の頭を抱きかかえたり、髪の毛を撫でたりするんです。未だかつてなかった行動です。

朝になると、ジジは私の上に乗ってきて、スリスリと頭を擦り付けてぺろぺろしてきます。ご飯が欲しいのかと思って、ダンナがごはんの用意をしても、まったく気にもとめずに私にスリスリし続けるのです。ごはんを用意すればいつもまっしぐらに走って行ったのに、ごはんじゃなくて、こんなに激しく私にすりよってくるなんて、やっぱり寂しいのでしょうか。朝5時から2時間くらい寝ていられないくらいに甘えてきたあと、また私の枕の上へ戻り、私の頭を抱きかかえて再び眠り始めました。

今は仕事がないので、朝早くから起こされても、なんとかジジの寂しさを紛らわせてあげられるように、できるだけ相手をしてあげようと思っています。
茶々がいなくなって悲しくて寂しいのは私たちだけではなくて、ジジはもっと大きな喪失感に襲われているかもしれない。

あんまりにも寂しそうなので、チュールをあげて、気分を紛らせます。

この穴を、虎丸が埋めてくれればいいのですが、どちらかというと、虎丸は現在ジジのストレスの原因にしかなっておらず、今まで以上に2匹が接触しないように、虎丸を隔離しています。虎丸を部屋から出す時は、ジジは私たちの部屋へ入れるなどして、できるだけ静かな時間をジジに過ごさせてあげたいと思っているのですが、でも、気を紛らわせることも大事。そのためには、外に出してあげるのが良いとは思うんですが、これだけ家の中を茶々を探して歩いているジジのことですから、きっと外に出ても、茶々のことを探し回ると思うんです。きっとジジは、外での茶々のお気に入りの場所とか知っているでしょうから。
茶々はもうどこにもいないんだということを、ジジがちゃんと分かるように、外も探させてあげるべきなのか、ジジまで失う事がないように、しっかり家の中で守るべきなのか、本当に悩みます。

いつも自由に出入りしていたお風呂場の窓の前で「開けて」と催促するジジ。
でもやっぱり、夜はもう外に出したくありません。

昼間は庭で少しだけ遊ばせてあげますが、でもすぐに家に戻ってきます。

茶々のお墓の前で立ち止まるジジ。茶々に似合うピンク色の石を重ねて作ったお墓です。

まるで監視員のように、右や左を眺めながらデッキに座るジジ。
私たちが「今にも茶々が庭から帰ってきそう」といつも思っているのと同じように、ジジも茶々が帰ってくるのをデッキに座って待っているのかもしれません。

ジジの喪失感をひしひしと感じる私たちは、今、ジジに何がしてあげられるだろう。と、そればかり考えています。
もともと大人しいジジですから、いつもと大きな変化はないようにも見えますが、確実に茶々を探している姿には、胸がしめつけられます。

前回のブログで、みなさんからの暖かいメッセージをたくさんいただき、1つ1つ読むたびに悲しみに暮れて涙を流し続けていました。そしてまたジジの姿に涙を流しています。今私にできることは、悲しむことではなくて、ジジとたくさん遊んであげて、少しでもジジの気持ちを前向きにしてあげること。ジジはピアノの音が大好きなので、とりあえずは、毎日ピアノを弾いてジジを楽しませてあげようと思っています。ピアノを弾き始めると、ジジはどこからともなくやってきて、私の傍にちょこんと座ってピアノを聞いているんですよ。
昨日は、私の横でピアノを聞いたあと、ダンナの膝の上に移動してピアノを聞きながら眠ってしまいました。

この前まで見ていた医療ドラマの中で、こんなセリフがありました。
「悲しみは時間が解決すると言いますが、悲しみは決して癒えることはありません。ただ、時間の流れとともに、失ってしまったことに慣れていくのです」と。
その時、いい言葉だな、と思いました。
そう、この悲しみは、忘れる必要もないし、乗り越える必要もない。茶々がいた日々は私の一部としてこれからも私の中に生き続けていくのです。

さて、虎丸ですが。彼だけは相変わらずです。
おそらく「前より閉じ込められる時間が長くなったな」と思っているくらいでしょうか。

何もわかってない、無邪気でやんちゃな虎丸に、悲しい心も癒されます。

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2件のコメント

  1. ジジちゃんがやってる行為は、グレイ様に似ています!
    そういう風に見えるだけなのかもしれませんが、欠けた何か(誰か)を探してるような感じですよね、匂いを辿ったり1人で食べてもいいのに遠慮気味だったり、、、
    グレイ様も甘えん坊になり、私の枕半分を占領してくっついて寝たり私の頭を手でトントンと触ってきたり、、、我が道を行くグレイ様だったのに私に構って欲しくてたまらないというか1人(1匹)になっちゃったので私しか相手がいないといった感じかな?

    いつも心の中にいます。

    1. やっぱり、そういうことなのですよね。「ペットのペットロス」について調べたのですが、猫は割と一匹狼なので、それほどでもない、と書いてあったんです。でも、猫だって、ずっと一緒に暮らしてきた片割れを失ったら、さみしくないわけがありませんよね?
      グレイちゃんは今ではもう元に戻りましたでしょうか?ジジはいつも控えめで、茶々が私たちにベタベタしていると、遠くでそれを見ていて、茶々がいなくなると、やってきて甘える。という子だったので、今では甘えたい放題なんですが、でも、それを喜んでいるというよりは、さみしくてそうしているように見えるんですよね。ダンナはジジ派、私は茶々派だったので、ダンナはそんなジジをみるのが本当につらいようです。。。

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