Go To Travel キャンペーン


昨日、日本のニュースサイトで、「日本政府は、緊急事態宣言によって打撃を被った旅行業界や飲食業界向けの、官民一体型の需要喚起キャンペーンを7月下旬から実施する方針を固めた」というのを見ました。

これは、「Go To キャンペーン事業」というもので、旅行業界向けの「Go To Travel キャンペーン」、飲食業界向けの「Go To Eat キャンペーン」、エンターテイメント業界向けの「Go To Event キャンペーン」、小売事業者向けの「Go To 商店街キャンペーン」で構成されていて、例えば、「Go To Travel キャンペーン」では、1 泊あたり 20,000 円、日帰りの場合は 10,000 円を上限に旅行代金の半額相当分が割引されるらしい。

コロナの影響で、様々な業界が打撃を受けているわけですが、自粛中にこういったキャンペーンを行っても、人の動きを活動的にしてしまうだけでしたので、緊急事態宣言が解除された今、次なる目標は、経済の活性化と、打撃を受けた業界への支援ですよね。約1兆6,794億円の予算が計上されるそうです。今年の7月下旬を目途に実施されるみたいですよ。

それは、まあ、国内での消費を活発にするということでいいと思うんですが、昨日、NZのニュースで、こんなのを見つけました。

「Japan unveils $19.51 billion plan to subsidise holidays for tourists」

多分、これ、上記の「Go To Travel キャンペーン」のことだと思うんですが、この記事に3,300以上のいいねがついて、なんとコメントは4,800件以上。
コメント欄をざーっと読んでみると、「めっちゃ行きたい!」みたいな感じで、相当盛り上がってました。観光を復興させるためには、NZでもやるべきだ!という意見もありましたよ。

っていうか、この「Go To Travel キャンペーン」は、国内向けだけではなくて、海外にも発信されているんですね。日本での旅行はいろいろお金がかかるから、外国人にとっては、それはそれは魅力的な話に違いありませんよね。
でも、NZみたいな、現在のところ完全にコロナを排除した感じの国から、日本なんて行きたいのかなぁ?「今の時期行くのは危険だ」みたいなのはないのかなぁ?って思ったんですが、コメント欄を見ても、ほぼ前向きな感じで、コロナの感染を危惧するようなコメントは、本当に僅かでした。

実は、この3日ほど前、NZでは、こんなニュースもあったんですね。

「Japan defies health expert fears and avoid massive coronavirus, while experts query the mystery of why」

どんな記事かというと、「人口が多く、人口密度も高く、高齢者も多い日本において、あんなに緩い規制で、なんの罰則もなく行われた緊急事態宣言で、なんでか分からないけど、コロナが抑え込みに成功していて、超謎。」みたいな内容です。
WHOの手ドロス事務局長も「日本でも成功例を見ることができた」と表明していますが、海外のメディアでは、やっぱり「 命令や罰則ではなく、要請や社会的圧力などでウイルスを抑え込む独特の方法で、一定の成功を収めた」と評価されています。

日本で緊急事態宣言が発令された後は、世界中のメディアで、人が集まる駅や街などの映像が流れ「日本ヤバイ」的な空気だったのですが、まさかのそんな状態でも、アメリカやヨーロッパのようにはならずに、コロナが抑え込められている謎。それは世界中のメディアや専門家が不思議に思っているわけですね。

記事の中では、「日本は昔から手洗いうがいの習慣が根付いていること、マスクも習慣化していること、そもそもの公衆衛生への意識が高いこと」などがあげられていますが、あとはBCGの接種の効果も少なからずあるのかも。私の友人は、日本人は発酵食品を多く摂取しているので、そもそもの免疫力が高いからではないかとも言ってました。そんなわけで、どうしてなのかは分からないけれど、日本では他国のような最悪の状況にまで陥ることのないまま緊急事態宣言の解除。まだ東京で1日10人の感染が確認されていて、全国でも30人の感染が確認されているのですから「完全解除」は早いんじゃないの?と思いつつも、東京は自主的に、段階的に解除していくようですね。でも、日本人は、ちょっと調子に乗るところがあるので、こんなに緩い規制で成功してしまうと、今後第2波が来た時に「この前も大丈夫だったから、今度も大丈夫でしょ」的な感じで、気が緩むのではないかと懸念しています。

というわけで、日本の緊急事態宣言が解除された今、Go To Travel キャンペーンで海外からの観光客を呼び寄せよう!という政策はすごく大事。でも、もっと大事なのは、海外からのコロナの流入をしっかり防げるのかどうかってこと。NZもそうだけど、国内で抑えられても、海外から入ってきたら元の木阿弥。
しかも、NZだけでいえば、8月末までは直行便は飛んでないし、オーストラリア経由で飛んだとしても、海外から戻ってきたら「2週間の自己隔離」が課せられることを考えたら、ちょっと簡単には行けませんよね。「絵に描いた餅」的な。

まあ、でも、観光地に住んでいる私だから、観光地の復興には「観光客の誘致」がどれだけ大切なことかも理解できる。昨日の来店も、ローカルのお客様は1組で、あとは全部旅行者でしたよ。ローカルも住んでるけれど、みんなこの苦しいさなか、そうそう外食なんてできませんよね。「スキー場がオープンするまでは開けない」というレストランも結構ありますし。。。要は、最初からローカルだけではやって行けないと分かっているのです。

現在NZは鎖国状態なので、観光客呼び込み作戦を実施するとしても、まだまだ先のこと。今は、クィーンズタウン市が独自で「国内旅行者呼び込み作戦」を実施すべきでは?「Go To Travel キャンペーン」のように、ホテルやアクティビティを最大1日$100まで負担するバウチャーを発行するとか。今は、ホテルやアクティビティが独自で割引をしているけど、クィーンズタウン全体でやれば、もっと国内旅行者にアピールできる気がします。
まあ、そんな予算がどこから出てくるんだ。って話なんでしょうけどね。失業者への手当でいっぱいいっぱいですよね。。。

ま、「Go To Travel キャンペーン」が、国内だけではなくて海外にも発信されていたことには驚くと共に、心配になりますが、早く日本の観光地が復興してくれることを願います!

今日の最後は、テーブルの上で寛ぐ虎丸

ベッドの上で寛ぐジジ

珍しく二人仲良く餌待ちのジジと虎丸

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