シドニーグルメ旅行⑪ ３日目 ディナー 吉井YOSHII③

今日は正真正銘の私の誕生日。
バースデープレートがでてきました！
吉井さん、ありがとう！
前回食べたデザートの２種類とアイスクリームが盛り合わせになっていました。
飾りイチゴがすごい！
さすが鮨職人ですね。

この湯のみがすごいですよねー。手焼ですよね？
しかも、お茶が減ると、おかわりは急須じゃなくて、新しい湯のみと差し替えなんです。
さすが！高級店は違うな～。

店内はこんかんじ

こじんまりしていて、シックな内装。いい感じですね。

吉井さん

鮨職人ぽいですねー。
とても柔らかい語り口調に、穏やかな人柄、しかし、会話にはジョークなども取り入れたりして。
鮨職人にはこの会話術も大切なんですね。
素晴らしい。
友人でもあり、NZナンバーワン鮨屋のキンジさんに、是非一度訪れてほしい店でした。
私たちは、同じ和食でありながら、少しジャンルの違うところをいってますので、
ヨシイさんとキンジさんで、鮨や海外の食材についてとことん語り合って欲しいですね。
わたしたちは、それをただ聞いているだけで楽しめると思います。

さて、肝心のサービスですが、前回カウンターでお食事をさせていただいた時には、
日本人の女の子が二人、ローカルのマネージャーみたいのが一人いました。
ワインは、このマネージャーみたいな人が担当していましたが、
お料理は、日本人の女の子が提供してくれました。
一人が新人で、「柚子胡椒を忍ばせた銀ムツの天麩羅　オレンジ塩で」とかを、
噛みながらも説明してくれました。
プロっぽくはないけれど、一生懸命な感じで、アットホームな雰囲気を感じたものです。

今回は、テーブルでのお食事で、前回とは違う、二人の日本人の女の子のウェイトレスでした。
前回は、カウンターで、吉井さんも交えてのアットホームな雰囲気での食事でしたので、
ウェイトレスのプロっぽくなさも気になりませんでしたが、
今回は、それがとても気になってしまいました。
東AzumaやOceanRoomのウェイトレスとは大分違い、
「あー、ワーホリなんだろうなー」というのを、ひしひしと感じてしまいました。
ワーホリが悪いというわけではないんです。私も最初はワーホリでした。
決して「サービスが悪い」というわけではないのですが、
プロっぽくないんですよね。
外国で、質の高いプロのウェイトレスを雇うことがどれだけ困難か。
それは、わたしが身を持ってよく知っています。
本当にどうにもならないことなんですが、プロのウェイトレスが一人いれば、もっと吉井さんの料理に華を添える、素晴らしい店になることでしょう。

今回は、「ワインマッチング」を注文したのですが、
通常、ワインマッチングといえば、その料理に合ったお店お勧めのワインが出てきます。
一流のお店に行けば、「このワインは、どこ産のどういうワインで、この料理のこんな風味とよく合います」
などと説明してくれ、よくわからなくても、「なるほど」と思いながら味わうものです。
一般の店では、「セントラルオタゴの○○ワイナリーの2008年のPinotNoirです」程度の説明でしょうか。
ところが、吉井では、ワインについての説明は一切なし。
ワインを注いでいってしまうので、「え？ちょっと待って！！」と引きとめ、
「どちらのワインですか？」と聞くと「さあ」という返答。
説明しなくても、聞かれればせめて何のワインかくらいは分かってて欲しい。
一緒にボトルを見ながら「あー。オーストラリアのワインですね」とか「リースリングですね」などと確認していました。
吉井さんはホールまで見ていられないのかもしれませんが、
ワインマッチングで提供するワインの産地とブドウ品種くらいは、
聞かれたらすぐ答えられるように、どこかに書いておくとかしておいたほうがいいと思います。
本来であれば、吉井レベルの料理を提供する店であれば、
お客様の満足度とは、料理だけではありません。
サービスの良し悪しで、料理も実力以上によく感じたり、
もしお客様にとって不愉快なことがあったとしても、それをカバーする力があるのもサービスの良し悪しなのです。

食後、最後のお客様となった私たちは、吉井さんといろいろなお話をさせていただきました。
やはり、同じ業界の人とお話をするのは楽しいものです。
オーストラリアでもニュージーランドでも、それぞれ苦労や悩みがあるようです。
国は違えども、切磋琢磨して、頑張っていきたいと思います。

さて、今回のお食事代ですが

AU$364　（NZ$478）でした。
うーん。
昨日よりも高かったですよ。
「ザ・高級和食。」ですね

キンジさんなら「吉井」を目指せると思いますが、
でも、このNZでそれをやって、果たしてお客様がついてこれるのか？
これは、永遠の課題ですね。
でも、常連さんで賑わっている店は、こんな風に高級になる必要もないのかもしれませんね。