焼鳥バー「Bar Yoku」でランチ

さて、昨日は、買い物三昧の後にJapanz Bakery へ行ったところまで。
実は、Japanz Bakery の近くにできた焼き鳥屋さんへランチに行く約束をしていて、その時間が12時だったのです。というわけで、Japanz Bakery は11:30へ行く予定にしていて、そのあと焼き鳥屋さんへ。

この焼き鳥屋さん「Bar Yoku」と言います。「Yoku」って何？と多くの日本人なら思うと思うのですが、ウェブサイトを見てみると、「森林浴」の「Yoku」だそうです。
このお店は「The Welder」という新しくできた建物の中に入っているのですが、この「The Welder」というのは、昔倉庫だったかガレージだったかという感じの建物を改装して作られていました。

こちら「The Welder」のウェブサイトから写真を拝借

この白黒写真は相当昔のものですが、実際この建物が地震の前まで使われていたんですからねー。確かに見覚えあるもの、この建物。

それが、現在はこちら。
中庭のような共用スペースがあって、この周りにお店が並んでいる感じ。
ちなみに「Bar Yoku」はちょうど正面のお店。

実はこのお店、まだオープンして一年もたっていなかったのに、コロナの後すぐに閉店してしまったのです。オーナーさんが、今後の状況も見込んで、続けるのは得策ではないと考えたみたい。そこで、このお店の従業員だったシェフが、このお店を買い取ることを決意。まだすべてが新しい状態のこのお店をただ手放すのは本当にもったいないことですからね。一念発起して、ビジネスを購入することを決めたのです。
で、その、新しくこのお店を買い取ってオーナーになったのが、クライストチャーチ時代に巽の超常連さんだった「ペガサスベイワイナリーレストラン」のヘッドシェフとマネージャーだったショーンとジュリアナ。これは、行かないわけには行きませんよね！
日月は定休日なのですが、幸いランチの営業をしているので、火曜日のランチに行ってきました！

私たちは、こちらの土足のまま使える掘りごたつのテーブルを選択。落ち着きますね〜！

メニューは1ページだけなのですが、このメニューは見開きになっていて、残りの３ページはドリンクメニューなんです。このメニュー構成からしても、お酒がメインで、ガッツリ食事というよりは、飲みながら焼き鳥をちょっと注文する感じ？でも、その方が店としては断然楽ですよ。＄８の焼き鳥を２本提供するより、＄８のビールを一本出す方がどれだけ楽か。そういう意味では、レストランよりバーの方が楽に儲かるわけです。理想的ですね。
とりあえず、焼き鳥全種類を注文。（一番嫌な客ですね）それと串焼きから数種類。単品では、サラダ、唐揚げ、NZ和牛刺身を注文。

炭火で焼いてちょっとタレが焦げてる感じが美味しいですよね。
ここの焼き鳥は、タレと塩を選ぶタイプではなくて、それぞれの焼き鳥にあったタレで焼かれているんです。例えば、奥のちょっと緑色の焼き鳥はバジル味噌です。そういった洋風アレンジが効いたメニューになっています。

例えば、こちらNZ和牛刺身なんですが、全然刺身という感じではなくて、どっちかっていったら和牛のタルタルですよね。味付けも柚子胡椒のような辛味がピリっと効いていますが、洋風アレンジですよね。「生」ではあるけれど「刺身」ではありません。

こちら、タコスなんですがタコス部分が海苔になっていて、中に酢飯が。寿司タコスという名前がぴったりですね。食べにくいのは玉にきずですが、面白いです。

オーナーシェフのショーンは、元々ペガサスベイワイナリーのヘッドシェフを務め、その前は、アミスフィールドワイナリーのシェフを務めていたんです。ニュージーランドを代表するような有名ワイナリーレストランです。そんなところで働いていた経験も実力もあるシェフが、なぜ焼き鳥？というのは誰もが思うこと。でも、元々和食が好きだったショーンは、去年新しくできたこの店で働き始めて、焼き鳥について勉強して、この店が突然なくなってしまった時に、「今度はこの店を自分でやっていこう」と思ったのです。その理由は、「家族との時間」実はショーンは、去年ジュリアナとの間に赤ちゃんが産まれて、今まで以上に家族と過ごす時間を大切にしたいと思うようになったのです。そして、日月はしっかりと休んで家族と過ごす。自分のビジネスというプレッシャーはあれど、有名レストランを任されていた時のプレッシャーに比べたら、ストレスフリーなんだそうです。私としては「雇われている方が楽」と思うのですが、「人の店を任される」というプレッシャーは、ただ雇われている従業員とは確かに違いますよね。