昨日は、またもや大変なことがありました。
15時半頃、店にポリスが3人やってきたのです。
「近くで事件でもあったか?」と一瞬思いましたが、そういえば、これは去年も来ましたよ。違法で魚介を取引・販売していないかを抜き打ちチェックする警察です。
年に一度、ダニーデンからやってくるんですよねー。

ニュージーランドは、そのへんで豊富に魚介が獲れるのですが、きちんとした漁業免許を持った会社が獲った魚介しか、レストラン等での販売ができないことになっているのです。つまり、免許のない友達とか、自分で釣った魚を店で販売してはいけないということです。もちろん個人で食べる分にはいいんですけどね。
特に、伊勢海老とか、アワビとかには厳しいのです。

昨日はちょうど、業者から伊勢海老が届いたところで、水槽に6匹投入したばかり。
早速「この伊勢海老の仕入れ記録と請求書を出して」と言われました。

今日届いたのは6匹だったのですが、前回仕入れた分の伊勢海老がまだ一匹水槽に残っていたので、水槽の中には7匹の伊勢海老がいたのです。
すると、「一匹多いみたいだね。この一匹の出処がわかる仕入れ記録と請求書を出して」と早速突っ込まれ、前回の仕入れ記録と請求書を出しました。

次に、刺身で使っているサーモン、マグロ、鯛、の仕入先と請求書を出せと言われ、すべて違う業者からなので、書類の中から3枚の仕入れ記録と請求書を出しました。それはともかくとして、驚いたことに、握り寿し用の鰻に、蒲焼の真空パックを仕入れているのですが、それの仕入先と請求書も求められました。確かに、ニュージーランドでもウナギが獲れるので、密漁かもしれませんもんね。。。

問題はここから。
友達のレストランが、ロックダウンになった時に、水槽をカラにするために、アワビを一匹おすそ分けしてくれたんですよ。それが冷凍庫に入っていました。
もう正直忘れていたくらいなのですが、ポリスはこのアワビの出処について厳しく追求してきたのです。経緯を説明しましたが、たとえもらったものだとしても、そのもらったアワビが密漁ではなく、正規のルートで購入されたものだと証明する必要があると言われました。つまり、このアワビをくれた友人から、このアワビを仕入れたという証明をもらわなくてはいけないということです。でも、いつ仕入れたのかもわからないし、そもそも友達のレストランはもうクローズしてしまっているし、どうしようもありません。幸い、うちの店では、現在アワビをメニューに載せていないので、このアワビはどのみちお客様に販売することはできません。ポリスは、そういったことを考慮してくれて、「このアワビの出処が証明できないなら、捨てるか、自分で食べるかしてください。これは、とても寛大な処置ですよ。レストランの冷凍庫に、出処不明の魚介類があった場合には、通常、罰金が課され、悪質な場合には逮捕されることもある」と言われました。かなり真面目な空気の中、「厳重注意」を受けました。
まあ、ポリスも、罰することが目的ではなく、正しく仕入れ、正しく販売していることをチェックすることが目的なので、仕入れ経路が不明なアワビが冷凍庫に入っていたこと自体はマズいけど、それをコッソリ販売しようと思っていたわけではないことが分かったので、今回は寛大な処置をしてくれたのだと思います。本当に、有難いです。とにかく、「レストランの冷凍庫に入っていることがマズい」ということで、昨日家に持って帰りました。さっさとそうしていれば、なんの問題もなかったのに。。。

というわけで、早速今日のランチは、このアワビを食べることに。
手の平と比べてみても、こんなに大きい!

まずは、肝をはずします。

そして、身を半分に切って、半分は煮つけ用、半分はパスタ用にスライスします。

スライスしたものを、塩水で洗います。

肝は、バターでソテーして、煮付けにした残り汁を足してパスタソースにします。

はい!出来上がり~!

めっちゃ美味しかったです~。いえい!✌

最近雨が続いていたので、雨に濡れて泥だらけで帰ってくる虎丸のために、バスルームの出入り口にバスマットを敷いていたんですよ。これで少しでも、泥を落としてから家に入ってきて欲しいなぁと思って。
そしたら、バスマットが心地良いのか、完全にここで寝てるんですけど。
しかも、ずり落ちそう。。。

完全に足浮いてますけど。。。器用なヤツだ。
そして昨日は、超超超珍しく、一緒のベッドで寝ていました。
いつ一触即発でケンカが始まるかヒヤヒヤしましたよ。。。

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