「Industry Zen 禅」でランチ


先週、禅のオーナーの奥様のお誕生日パーティが、禅で催され、
TATSUMI にも、お料理ケータリングの依頼がありました。
和食は禅で用意できるので、TATSUMI とMORITA さんのところのに
洋食のオーダーが入ったのです。

MORITA さんは、伊勢海老とか、鮑とか、高級食材を仕入れているのを知っていましたので、
うちは、MORITA さんのところとも、禅の料理ともかぶらないようなものにしようと思い、
グリーンピースの冷製スープと、黒ゴマのブリュレを持っていくことにしました。
お料理は、スモークした鹿肉のタタキと、マグロとホタテのカナッペです。

禅でランチをいただいてきました。
夜は数え切れないほど行ってますが、実はランチは初めてだったのです。

さて、メニューを見てみると、、、
イメージとしては、写楽のランチと同じような印象を受けました。
というのも、
「照り焼きチキンと寿司」とか
「刺身と寿司」とか、
「寿司と天ぷら」とか
「天ぷらと照り焼きチキン」とか
という風に、メイン2種類を選ぶスタイルのランチだったからです。

私は、寿司と天ぷらのランチ。
ダンナは、天丼と、メインメニューから素うどんを注文しました。

まず、出てきたものは、一口サイズのサラダが4種類盛り合わせになっているもの。
キャベツのサラダ、レタスのサラダ、豆のサラダ、じゃがいものサラダ、と、
どれも一口ずつなのですが、4種類の盛り合わせになっているのが、お得な気分ですね。
更に、皿が冷たく冷えてなかったので、盛ったものを冷蔵庫に保存しているわけではなく、
お客様が来店する度に盛っているのが分かりました。
このへん、些細なことにも手を掛けてますね。

さて、ランチそのものですが、はっきりいって、どう表現したらいいのか分からないくらい、
予想していたものとは違うものが出てきました。

まず、ダンナの天丼ですが、夜の料理にも使われている花車で出てきたのです。
上段が天ぷら、下段がごはんです。

そして、私の「天ぷらと寿司」のランチは、なんと舟盛で出てきました。
ただの、「天ぷら」と「寿司」ではなかったのです。

まあ、食器に驚かされるのは、禅ではいつものことですが、
特筆すべきことは、その「おまけ」の多さです。

あまりの品数の多さに、全品カメラに入りきらないのが残念ですが、
天ぷらは、右のカップに「野菜の天ぷら」、左のカップに「エビ天2本」
舟盛りの真ん中には握りずしが4貫。
ここまでが普通だと思うのですが、
これ以外についてきたもの
「照り焼きチキン」
「イカの塩辛」
「裏巻きの上にのせたエビ天」
「河童巻きと鉄火巻き2つずつ」
「なんか鶏肉?の和え物」
「食後の一口デザート」←これがまた、甘さ控えめでおいしい。一口サイズなのも良い。

さらに、ごはんは、白米か鯛めしを選べます。
私は鯛めしにしましたが、これもおいしいんですよ。

おまけでついてきた照り焼きチキンも、
おまけなのにもかかわらず、焼きたての皮ぱりぱりチキン。
香ばしくておいしいじゃありませんか!
ランチだから。。。とか、おまけだから。。。とかいって、
こういうところに手を抜いていないのが素晴らしい。

それはまあ、見た目でびっくり、量にびっくり、さらに値段のお得さにびっくり、
そして、味も良いんですから、文句の付け所がありません。
この質と量であれば、もっと高くても当たり前。
なのに、値段は$22前後。
それなら、こんなに盛りだくさんでなくてもいいんじゃないの?とも思いますが、
それが「禅ZEN」なのです。

皿だけ立派で見た目驚かせるだけではなく、
見た目、量、質、味、値段、そのすべてで、これだけの満足度を得られる店が、他にあるでしょうか?
ZEN禅はそういう意味では、本当に「すごい」の一言です。
完全に私達を唸らせた禅のランチは、私達にとって、またひとつの乗り越えなければならない壁となりました。

だって、禅のオーナーはTATSUMI の前の店「Rikka」と同じ人。
こんなことを「Rikka」でやっていたのだとしたら、
私達が、待てど暮らせどランチタイムにお客様が来ないのは当たり前のことです。
もちろん、禅は居酒屋ですから、TATSUMI より安くても、それは仕方がありません。
でも、「安いだけではない。」というのが禅のすごいところなのです。

年末年始、しっかり考えて、来年から、新しいランチメニューを始めようと思います。
もちろん、禅を真似しようというつもりはありませんし、
禅ZENとTATSUMI で同じことをやっても未来はありません。
あのランチメニューで学んだ「驚き」と「喜び」と「感動」を、
違う形で、TATSUMI のランチに生かすことが重要なのです。

もちろん、禅ZENの料理に関しては、賛否両論があり、
「皿が立派なだけ」という人もいます。
でも、禅ZENの料理の値段を考えたら、信じられないようなプレゼンテーションと、
高いクオリティを維持していると思うのです。
私たちは、禅ZENに行くたびに、様々なことから「驚き」と「喜び」と「感動」を味わっています。
とにかく、完成度が高いのです。
オーナーは、その辺を「野生の感」でできてしまう人なのです。
でも、レストランて、形はどうあれ、「それがすべて」だとも思うんですよね。
禅ZENのみならず、オークランドには、「驚き」「喜び」「感動」を与えてくれる店がたくさんあります。

人によって、何に驚き、何に喜び、何に感動するのかというのは違うのでしょうが、
ホスピタリティの世界に生きていく以上、目標はそれしかない。
それを考えて良い仕事をしていけば、自然とお客様はついてくるはず。
私達は、お金儲けのために店をやっているのではなく、
より多くのお客さんに喜んでほしくて、感動してほしいから、頑張っているのです。
お店が成功するかどうかは、あとからついてくるもの。
ですよね。

日々、反省、努力、前進。です。

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